(1)新規性喪失の例外規定とは 発明について特許を受けるためには、その発明が新規性を有している必要があります(特許法第29条第1項)。発明の内容を公に発表したり、発明に係る製品を販売する前には、原則として特許出願を完了しておかなければなりません。 しかしながら、すでに新規性を喪失した発明であっても、一定の要件を満たせば例外的に新規性を失っていない状態として取扱うことで、発明者やその発…
知財ミックス戦略とは、ある製品やサービスを複数の種類の知的財産権(特に産業財産権である特許権、実用新案権、意匠権、商標権等)で多面的に保護する戦略のことを指します。ここでは、スマートフォンを例に挙げて説明します。 スマートフォンには、様々な知的財産権が関与しています。例えば、下図に示すように、通信技術に関する発明は特許権で、携帯性の向上に係る考案は実用新案権(特許権でも保護可能)で、…